<< チェルシー 2-1 マンチェスター・ユナイテッド | main | 今週末の観戦予定 >>
【 ペペ本の中身:フアン・マタ&予選の仲間たち編 】
※「ペペ本の中身」には目次があります →【 ペペ本の目次 】
今回は「マタ&予選の仲間たち」です。ちょいと泣けます。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チスツー(Txistu)に行く道中、偶然だったのか俺はフアン・マタを見ていた。
彼はビセンテ・デルボスケのリストに含まれるかどうか、その賭けの対象にされた1人だった。
それはハビ・マルティネスやペドロ、そしてビクトル・バルデスのケースと同じだ。
この3人は初めて電話を受け取り、それからW杯へと一直線に進んで行くことになる。
でもそれは何も大きな挑戦ではなかった。3人はとても強く、グループに多くのものを与えた。
この3人についてはまた後で話そう。

その夜、俺がEl Picho(マタ)に注目したのは特別なことじゃない。
でも、彼がまだU-21であることは忘れないでくれ。彼はチームの未来を示したんだ。
この経験はプレゼントの一部だよ。
俺たちが叶えたマジック、その全ての記憶は、近い将来彼を助けることになるだろう。
バスの中で、俺はフアンの気持ちを想像してみた。まるで家族のようにね。
レアル・マドリードのような大きなチームからバレンシアへ移った後、
若くしてW杯でプレーすることが出来たんだ。
彼が移籍を決断したことは、彼にとっていい事だったと分かったよ。とてもね。

5月20日、マイスターによってそのリストは発表された。
そこに載っていない者は去らなければならない。その日のことを鮮明に覚えているよ。
リバプールの自宅で多くのことを考えたんだ。
俺たちと一緒に旅行しない、23人からもれてしまった仲間について。
ディエゴ・ロペス、ダビド・デ・ヘア、アスピリクエタ、サンティ・カソルラ、マルコス・セナ、
アルバロ・ネグレド、そしてダニエル・グイサ。
栄光へと向かう運命の列車に彼らのチケットはなかった。

電話を受け取ったプレーヤーの話、俺はこの話をするのに1ヶ月半の時間があった。
でもチームの一部になれなかったプレーヤーの話をする時間がまったくなかったのが残念なんだ。

俺は彼らがいないことをみんながとても寂しがってるとメッセージを送った。
ディエゴ・ロペス、サンティ・カソルラ、そしてリエラ。
-リエラはリバプールで数年間チームメイトであり隣人だった-
この親友たちに俺の気持ちとともにメッセージを送った。

デルボスケが決定したリストは俺が考えたものと同じだった。
俺は彼らに話した。彼ら全員が俺たちと一緒に南アフリカにいるんだということを。
彼らは残念ながら23人のグループの一部にはなれなかった。
こんな風に感じていたのは決して俺だけじゃない。
他のチームメイトも来ることができなかった仲間のことを思い出して話していた。
俺は彼らも南アフリカで代表のシャツを着た選手と同じように世界チャンピオンだと思っている。

返事はどれもよく似ていた。言葉は若干違ってたかもしれない。でも彼らは全員同じことを言ったんだ。
「最後の瞬間にW杯に行けないことが決まってとても悲しい」
でもその一方で彼らは大きな心を示してくれた。
「君たちに必要なことはなんでもする。遠くから君たちをサポートするよ」そう言ってくれた。
そしてもちろん、彼らは俺たちに勝つことを要求した。
関わってきた彼らの分まで戦う義務が俺たちにはある。
「我々はそこにたどり着くまでにすべての努力をしてきた。そして今、W杯を勝ち取るときが来たんだ。
それが、君たち全員が南アフリカに行く理由だ」
彼らが俺たちに言ってくれた言葉。
そして俺たちはトライした。彼らのために、自分自身にために、そしてすべての人のために。
それはカップを争って戦った、もう1つの理由なんだ。


バスはマンサナーレス川の近くで止まった。俺はフアン・マタを見た。彼は俺自身と重なるんだよ。
彼はレアル・マドリードのユースアカデミーを去る決断をした。それでもW杯には間に合った。
俺の場合は、ほぼ2年間ファーストチームでプレーする幸運を得たが、バルセロナを去った。
違う場所の方がより成長できると思ったからだ。
クラブでは難しい時期を過ごしていて、そしてビジャレアルは俺との契約に興味を持ってくれた。
このオプションがベストだと、俺の代理人Manuel García Quilónと話して決めたんだ。
成長途中にあるチームでプレーする。偉大なプレーヤーになるための挑戦だ。

父のミゲル・レイナと俺の意見は衝突した。彼は真逆の考えだった。
彼は偉大なチームのゴールキーパーとしてプレーしていた。
バルセロナと彼は俺にもそこで続けることを望んだよ。
おそらく父はまだバルセロナに対して恩を感じていて、俺に借りを返してもらいたかったんだろう。

カンプノウを去ってから7年後、父は母と革製品の会社を始めた。そしてそれは上手くいかなかった。
彼らは騙されて支払いが出来なくなり、負債を抱えることになったんだ。
父は当時のバルセロナ会長Agustí Montalに援助を求めた。しかし彼には彼らを助けられなかった。
最悪の事態も考えていたそのとき、アトレティコ・マドリードの会長が現れた。
父にとっては第2の父親のような人だろう。
彼は自分のチームプレーヤーのように父を助けてくれた。
俺たち家族全員がアトレティコファンであることを公に認めるのは当然のことだ。
マンサナーレス。俺たちがこの不思議な日を終えようとしていた場所の近くで、
アトレティコはヨーロッパカップの決勝でプレーしていた。いくつもの成功を経験した年に。
PK戦のルールがまだなく、リプレイマッチで負けてしまった決勝戦。


父は偉大なチームを出て成功したフットボーラーの1人だ。しかし俺の場合は状況が違うと思っていた。
彼は20歳の俺にとって、第3GKとしてバルサに残ることがベストだと信じていた。
俺はそうは思わなかった。自分にとって正しい道はグローブとブーツを持ってビジャレアルに行くことだ。
そして俺はそれをやった。その同じことがマタにも起こったんだ。
1つ後退することで、数ヶ月後には多くのものを得て前に進むことができる。
世界チャンピオンへと俺を導いてくれたその道は続いているんだよ。

人々はどこでプレーしているかに関わらずちゃんと評価されるべきだと思う。
同僚とボスは仕事を助け、向上させてくれる。最も簡単なことは同じ場所にとどまることだろう。
大きなチームでプレーし、自分たちにあった役割を与えられ、それをこなしていく。
でも、違うんだ。人はそれぞれが重要であることを感じ、自分自身で役割を決めることが出来るんだよ。

代表チームはクラブとは異なる。代表では出来る限り最高のマシーンを作るために、
全体のピースとして加わっていることを理解しなければならない。
グループを世界チャンピオンに導くためにみんなを助けなければならないんだ。
しかし君が20歳だった場合、一番大切なことは毎週プレーをすることだろう。
その年齢の子たちはベンチに座っていたり、スタンドからチームを見ることに耐えられない。
プレーすることが出来なければ、自分の価値を示すことも出来ないからね。
El Pichoはバレンシアに移り、そして代表チームにやって来た。


南アフリカでは、マタはあまりプレーする時間を持てなかった。
でも彼はピンポンで俺をやっつけたよ。彼はファンタスティックだ!
ここだけの話、俺は手を抜いていたんだけどね。13番は幸せなやつだよ。
| | comments(2) | trackbacks(0)|
comment
わぁーアリガトございます!
なんだか泣けますね...ぺぺの懐の深さと人間性が心にしみます...

サンティやディエゴ・ロペスはW杯優勝後に「健全な嫉妬を感じてる」みたいなコメントをしたらしいですが、
私だったら嫉妬どころじゃないよな、と思います。
特にサンティは私も大好きな選手なので、W杯を獲らせてあげたかったなー。
今のFCレアル・バルセロナなスペイン代表も悪くはないのですが、
もっといろんな選手にチャンスをあげようよ(トーレスちゃんは据え置きでww)と思いますね(^。^)

マタたんは若いのに、ちゃんと大学行ってるし村上春樹とか読んでるし
すごい落ち着いた人間的にも素晴らしい子だと思ってます。
マタたんやぺぺ、アロンソもですが、パパが元選手だった子ってやっぱり普通より落ち着いてる気がしますね!

この↑のイケル+ぺぺ父とのスリーショット、いいですね!
ぺぺはすごい実力がありながら、代表では永遠にレギュラーにはなれないのに、
なにひとつ不満を言わずチームを支え続けている、
その存在の大きさを、イケルをはじめチームメイトみんなもすっごく理解してるんですよね。もう、涙...

夏にリヴァプールを出る噂もあるみたいですが、
私は、彼はトーレスと同じく、当然トップレベルでプレーすべき選手だと思っているので、
たとえユナイテッドに行こうが、温かく送り出してあげたい気持ちです。
(でもできればガナーズあたりで、またトーレスちゃんとご近所になって支えてあげてほしいな^^)

長々すみません!スペイン代表への想いが強いのでつい...
にゃんどさんアリガトございますた!ちゅっ!
| elli | 2011/03/04 8:24 AM |
elliさんへ

長い記事なのに朝一読んでくれたんですね、ありがとうございます!

>なんだか泣けますね...ぺぺの懐の深さと人間性が心にしみます...

ほんとに!23人からもれた仲間のとこでは涙目になりましたよ。ペペ〜(泣)

>特にサンティは私も大好きな選手なので、W杯を獲らせてあげたかったなー。

そこに辿り着くまでの戦いがあったから、南アフリカがあるんですもんね。
予選を戦った選手たちにもなんかあげて欲しい!

>パパが元選手だった子ってやっぱり普通より落ち着いてる気がしますね!

お〜、そういう見方はしたことなかったです!確かにDNAでしょうか。

>ぺぺはすごい実力がありながら、代表では永遠にレギュラーにはなれないのに

控えのGKって大変なポジションですよね。
いつ出番がやってくるか分からないのに常に準備してなきゃいけないし、
準備してても出番はほぼやってこないし…。
でもレイナのおかげで控えの選手も注目されるようになった気がします!

>夏にリヴァプールを出る噂もあるみたいですが

まだまだ噂っす(笑)
GKは寿命が長いから、近い将来リバプールで優勝できますよ!

>長々すみません!スペイン代表への想いが強いのでつい...

ぜんぜんです!私も知らないことが多いので、またいろいろ教えてくださいね。チュッ!
| 納戸 | 2011/03/04 10:07 AM |




http://f-torres.jugem.jp/trackback/1418
selected entries
categories
archives
recent comments
Recent Trackback
profile
mail
メールはコチラ → ftft@blog.so-net.jp
bookmarks