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【 妄想列島:ラストゲーム 】
ブラジルでの最後の試合オーストラリア戦は、スペインにとって単なる消化試合ではなく、
と言って、EURO2016のための新たな始まりを予感させるスタメンだったワケでもなく、
6年前のあのときのような、ビジャとトーレスの2トップで始まったこの試合は、
黄金期を築いたスペイン代表の、ある種レクイエムマッチだったのかもしれません。
残念なことにピッチコンディションは最悪でしたね。。
芝が根付いていないのか、あらゆる場所で選手が足をとられていました。
イニエスタでさえボールのコントロールに苦労していた。
スペインが戦うスタジアムは、パスサッカーが出来ないように仕組まれていたと思っています。
ええ、そうです、ブラジルの陰謀です(笑)

このボコボコのピッチ…いつか見たなぁと記憶をたどって、思い出しました。
W杯アジア予選で、オーストラリアのスタジアムが同じようにボッコボコだった…
日本のパスサッカーを封じるためにオーストラリア側が用意したピッチは最悪で、
90分間空中戦を強いられるというトンデモない戦いは、結局引き分けに終わったと記憶しています。

あのときから1年、オーストラリアはまったく違うチームに変わっていました。
選手は若返り、安易に放り込まずにきちんとパスを繋ぐサッカーをしていた。
オーストラリアはこれからまた強くなると思いますね。
W杯の結果は3戦全敗だったけど、チリ戦の後半はオーストラリアの方が押し込んでいたし、
オランダに対しても同等の戦い方ができていた。
ポステコグルー監督は、2013年の10月に就任したらしい。
1年足らずでこんなにいいチームを作れるなんて凄いことです。

ただこのボコボコのピッチはパスを繋ぐサッカーに変わったオーストラリアにとっても最悪で(苦笑)
フィジカルゴリ押し放り込みサッカーのままだったなら、スペインを苦しめていたかもしれない。。

スペインも序盤はグズグズのピッチに苦戦していたものの、徐々に慣れてくると、
ビジャがサイドを駆け上がり、らしい切り返しを繰り返しながらゴール前に迫っていく。
すると36分、ついに(観たくてしょうがなかった)ビジャのゴールが生まれます!
今大会、スペイン代表に足りなかったピースがやっと埋まった瞬間でした。


これが心の底から観たかった!ビジャはいつだって期待に応えてくれる兄貴です!
この試合はもうこれで終わってもよかったんですが(笑)さすがにそういうワケにもいかず、
そうなると「トーレスのゴールも観たいな…」という贅沢な気持ちが芽生えるのです…

ビジャからのクロスでトーレスが決めるチャンスもあったんですけどね。
(アレが決まっていたら完璧すぎでしたね)
試合は1-0で折り返し、後半も55分を過ぎたとき、デルボスケは何を思ったかビジャを下げます。
このときのことをデルボスケは試合後こう言っています。
「ビジャのラストゲームとは知らなかった」
オイ…マジっすか。。
しかし、このとぼけた采配がビジャの気持ちを変えるきっかけになりました。
大会前に代表引退を示唆していたビジャは、試合後こう言いました。
「(MLS開幕までの)今後6カ月の間、競争から離れることになる。
そのような状況で代表に招集されるのは、とても難しい。普通であればここで終わるべきだろう。
だけど、僕はこれまで通り働き続けるし、監督が望むなら喜んで代表に加わるよ。
もちろん、現実を見なくてはならないけどね」

何が幸いするか分かりませんね。これをデルボスケが計算してやった…ワケないか(苦笑)
代表100キャップまで残り3試合。
おそらくスペインサッカー協会は、なにかと理由をつけてビジャを呼ぶと思います。
スペインはそういう国です(←妄想です)

ビジャに替わってマタが入り、68分にはカソルラに替わってセスクが入る。
そして70分、スペインの黄金期を生み出したもう1人のFWにもゴールが生まれます。


ビジャとトーレスの2トップで始まり、ビジャとトーレスがそれぞれゴールを決める。
こんなことが起こるなんて、大会前にいったい誰が予想したでしょうか?
ってか、私は「そうなったらファンタジー」くらいにしか思っていなかった!(泣)
やはり彼らはフットボールの女神に愛されてますね。

トーレスは自分のゴールに笑顔を見せず、
そしてゴールを奪った後も、ボールをくれ!と仲間に要求し続けていました。
マタのゴールの後ですら、ボールくれよという仕草をしていた。
あんなに要求するトーレスはここ数年見ていないかも。。
とにかくボールをゴールに叩き込みたい!という、自分でもコントロールできない感情が溢れていた。

たぶんトーレスはスペインという国、そして代表チームをとても愛しているんだと思います。
愛しているからオランダに1-5で負けたことや、チリに負けてW杯敗退が決まったことが、
くやしくてくやしくてしょうがなかった。
もしもこれがチェルシーの試合だったなら、そこまでの感情は出ていなかった…と思う。
デルボスケにもそれが伝わったのか、トーレスは最後までピッチに立つことができました。
と言ってもデルボスケの場合は「トーレス大好き!」という説もありますが…(←私のなかで)

そして、同じようにビジャもスペイン代表をとても愛していましたね。
ゴールの後、何度も何度も何度もエンブレムにキスをしていた。

たくさんの栄誉とトロフィーを手にしても、彼らの気持ちが変わることはなかった。
勝ちきれなかった時期も、ヨーロッパ王者になってからも、
その2年後にワールドカップを勝ち取り、再びヨーロッパ王者になっても、
彼らの気持ちはあのときのままで、それを今大会中に観ることができてよかったです。
あのとき2.jpg
| W杯2014 | comments(6) | trackbacks(0)|
comment
こんばんわ。

自分にとっては最高のスタメン、ゲームでした。
ぺぺ、ビジャがみれるなんて、
恩恵を重んじる、そんなスペイン大好きです。(勝ち負け抜きに)

そしてビジャのぎっくり腰になりそうなゴール、ステキ過ぎます。

試合後、イニエスタとボスケが抱擁してましたが、キューンとしました、
イニエスタって本当に可愛いですね。

動くトーレスみとれてしまいました。
これからも彼らのUPよろしくお願いします!

| にゃ | 2014/06/26 1:53 AM |
にゃさんへ

こんばんは〜。
監督によってはデヘアやコスタの方を優先させるのかもしれないけど、
デルボスケはそうしなかったですね。おかげで私も楽しむことができました〜。

>そしてビジャのぎっくり腰になりそうなゴール、ステキ過ぎます。

どんな状態でもゴールを狙うところは本当に凄いです。しかも決めちゃうところがビジャ!
イニエスタは次世代の選手を引っ張る役目が待ってそうですが、
イニエスタには若干荷が重そう…ラモっさんにその役目ができればいいけど…
今後のスペ代はいろいろ変わっていきそうですね。
| 納戸 | 2014/06/26 5:29 AM |
素敵な記事をありがとうございます!!
読んでいてとっても楽しかったです。
納戸さんのサッカー、スペイン代表、そしてトーレスへの愛が伝わりました。
あたしもこんな風に自分が思っている事を
自分の言葉で表現できるようになりたいなと思いました。
この記事に載っているどの写真も素敵です。
改めてアスリートはかっこいいなと思いました。
サッカーに限らずどのスポーツでも。
W杯や五輪があるとスポーツは素晴らしいなっていつも思います。
スポーツは世界を一つにする、平和にするって信じてます。

別の記事ですけどニコ・コバチ監督!素敵ですね!
初めて見ました←
あたしはドイツのヨアヒム・レーヴ監督が好きです。笑

残りのW杯も楽しみましょ^^
| めいちぃ | 2014/06/28 11:42 AM |
こんばんは。
この試合は毎日の寝不足がたたって、まさか〜の寝過ごしで、それにペペとビシャと今まで出られなかったメンバーで行くだろう…と油断しておりました。
まさかビシャ&トーレスで来るとは!わかってるねぇーボスケ爺!まさかの敗退が決まった消化試合にこんなサプライズが待っていたなんて、もう満足満足!
今までなんでビシャを使わなかったのかは謎ですが、出れば期待に応えてくれる。ほんとこれが見たかった!これでトーレスまでゴールしてマタちゃんまで。お腹いっぱいになりました。
出ないだろうな〜と思いながら、かすかな期待を込めておトイレ掃除した甲斐がありました。
女神さまありがとう☆

日本も悔しい結果でしたね。遠藤が代表を引退するときは現役を辞めるときだ!と言っていたのが印象的で、トーレスも自ら引退表明はしないんだろうな〜と思ってます。ボスケ爺のボケッぷりには驚いたけど、次のユーロまで監督続けるっぽいし、ビシャにもトーレスにもまだまだチャンスはあるかも…って密かに期待してます。
| chayo | 2014/06/28 11:33 PM |
めいちぃさんへ

いえいえ、こちらこそトンデモ妄想を読んでもらってありがとうございます(笑)
スポーツ観戦が楽しいのは、やっぱり試合1つ1つに物語があるからですよね。
平凡なストーリーもあれば、涙が出るようなドラマチックなストーリーもあって、
その全てにお決まりの結末は用意されていないのがハラハラドキドキさせてくれますね。

>あたしはドイツのヨアヒム・レーヴ監督が好きです。笑

レーヴ監督カッコイイですよね〜、私も好きです♪
| 納戸 | 2014/07/02 12:31 PM |
chayoさんへ

こんにちは〜。
寝不足になりますよね、こんなに毎日毎日好ゲームが続いたら(汗)
この試合は完全な消化試合だったし、未来のために若手に経験を積ませるのかなと
私も思っていたんですが、デルボスケのロマンチックは止まらなかったです(笑)
やっぱりロマンのある試合は楽しい!

>出ないだろうな〜と思いながら、かすかな期待を込めておトイレ掃除した甲斐がありました。

備えあれば憂いなしですね☆

それにしても、デルボスケは次のEUROまで本当に続けるのかしら…
ベニやんにやらせてみてもおもしろいと思うけどなぁ、一発勝負強いし(笑)
| 納戸 | 2014/07/02 12:44 PM |




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