今もなお切迫した状況下にある日本に向けて、海外からたくさんのエールが送られていて、
それは小さなことかもしれないけど、災害にあわれた方にとってはとても心強いことだろうし、
ましてその人が自分の大好きな人だったなら、なおさら勇気づけられることと思います。
ラモスが、セスクが、ビジャが、さらに多くのサッカー選手が「日本のために祈っている」と
声明を出してくれていて、その選手のファンの方々はきっと嬉しかったことでしょう。
私もある人の声明を待っていました。
フェルナンド・トーレス。
でもトーレスは今までも、世界で起こる災害に対して声明を出すことはしていません。
声明を出さない選手がまったく無関心だとは思わないし、
お悔やみを言わないからといってそれがどうということでもない。
今回、UEFAが全試合で黙祷を捧げるということを決めてくれて、
CLコペンハーゲン戦2nd.legの興味はそこに集中してしまいました。
トーレスはいつも黙祷のとき、目を閉じ深く頭を下げます。
その姿を被災されたトーレスファンに見てもらえる。そう思っていたら…
トーレスはこの日まさかのスタメン落ち。。ガッカリしましたねぇ。とてもとてもガッカリした。
黙祷のシーンでベンチが映ることはほとんどないから。
ところがです。奇跡が起こりました。
ベンチのアンチェロッティが映し出され、その後ろにトーレスがいた。
いつものように、深く頭を下げ祈ってくれました。
この画像が被災されたトーレスファンの中のいったい何人に届くかはまったく分かりません。
1人かもしれない。でもその1人の方が少しでも勇気を持ってくれるならば。
トーレスの祈りが、どうか皆様のところまで届きますように。