頭に浮かんだことを徒然と。
ここ最近の傾向として、組織でプレスをかけて前線からボールを追い回し、奪ったら一気に攻める、
そしてそれを90分間なにがなんでもやり続ける、というチームが結果を出している。
スペイン代表やバルセロナは、その戦い方とは真逆のことをして来た。
ボールの方を素早く回すことで相手から体力を奪い、自分たちはあまり動かずに体力を温存。
パスが回れば今でもそのやり方は通用すると思うけど、パスが回らなければ走るチームに負ける。
スペイン×チリの試合、スペインはパスを回すことができなかった。
ってか、ボールがまったく転がらないピッチだったため、パスが味方に渡る前に奪われていた。
会場はマラカナン・スタジアム。
3日前にアルゼンチン×ボスニアヘルツェゴビナ戦が行なわれていて、
録画を見直してみると、やはりボールの転がりが鈍い。
ここが決勝戦のスタジアムであることを考えると、いろいろ勘ぐってしまうのだった。
ボールが転がらないスタジアムであることは、スペインもおそらく分かっていて、
だからスタメンからチャビさんをはずしたんじゃなかろうか。
ただ、ある程度放り込みも多用しながら戦うことにしたのであれば、
スタメンはもう少しイジる必要があったかも。
例えばGKをレイナにすれば、前線にピンポイントで当てることができるし、
コスタを活かしたいなら、コケ、ファンフラン、ビジャをスタメン起用してもよかったのかも。
とはいえ、カシージャスをはずすのは5失点の後だけに慎重な対応が必要だった。
DFラインはピケの替わりにハビマルをCBとして起用。
ラモス&ハビマルの組合わせは大会前の合宿から試し始めたばかりで、
試合中ラモっさんとぶつかったり、受け渡しが上手くいっていないシーンが散見。
絶対に負けられない試合という極度の緊張のなか、連携に不安を抱えていたのは痛かった。
この試合の後に観たカメルーン×クロアチア戦のピッチは、よくボールが転がっていて、
もしももっとボールが転がるピッチだったら、スペインは自分たちのペースを掴めていたと思う。
でも実際は、パスを出せば出すほどチリに詰められて押し込まれるという悪循環。
放り込んでも前線で収まらない。CBはコスタ以上に連携不足なハビマル。
失点は必然で、選手の選択がどっちつかずだった感はどうしても否めない。
おそらく、デルボスケはロマンチストなんだと思う。
ロマンのための選手選考。
私は『ロマン』を大事にする人は、大好きです。
トーレスは泣いていたんですね。
そういえばクリロナさんも昔大泣きしてたな、W杯敗退したときに。
人前で泣けるほどくやしいという気持ちを表したのが、トーレス以外に見当たらなかったのは残念。
最後のオーストラリア戦、戦う気持ちをまだ残している選手はどれくらいいるだろうか。
W杯が終わったこの瞬間から、次のEURO2016が始まっているワケで、
若手に「ここからがスタートだ」ということをちゃんと伝えてくれるといいなと思います。